
なぜ顔にシミができてしまうの??
なぜ顔にシミができてしまうの??
シミの原因となるのは、黒色の「メラニン」という色素。
これは紫外線などの刺激を受けることで作られます。
ただし通常の日焼けであれば、日々の肌の生まれ変わりであるターンオーバーによって、メラニンを貯めこんだ細胞は時間とともにはがれ落ちます。
そのため、一度は黒くなってしまった肌もだんだん元通りの色に戻るのです。
夏に真っ黒に日焼けしていた小学生が、冬になると元通りになりますよね。
これらはターンオーバーが正常に働いているおかげなのです。
では 、なぜ「シミ」として肌に残ってしまうのでしょうか?
シミ
それは長年紫外線を浴び続けることで肌がダメージを受け、皮膚の再生能力が低下してしまうからです。
それによりターンオーバーのサイクルが乱れ、本来はがれ落ちるはずのメラニンを貯めこんだ細胞がそのまま滞ってしまうことで「シミ」となります。
つまり、シミの大きな原因としては、
●紫外線などによる刺激によって、メラニンがたくさん作られてしまう
●正しいターンオーバーが行われず、メラニンを貯めこんだ細胞が滞ってしまう
という2つの原因があるのです。
■シミの種類
シミの種類
シミの種類は大きく4つに分類されます。
① 老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
老人性色素班
主に紫外線の影響によってできるシミです。
大きさや濃さも様々で、シミの中で最も多いタイプだといわれています。
加齢によって濃く、大きくなるといわれています。
紫外線による影響が大きいので「日光性黒子(にっこうせいこくし)」とよばれることもあります。
② そばかす
そばかす
遺伝的な要因でできるシミで、頬から鼻にかけて、小さなシミが左右対称に分布するのが特徴です。
発症は遺伝的な要因ですが、紫外線を浴びることによって濃くなることがあるので、注意が必要です。
スズメの卵の殻の模様に似ているので「雀卵斑(じゃくらんはん)」とよばれることもあります。
③ 炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)
炎症後色素沈着
ニキビや傷、虫刺されなどによる炎症が起きた後に色素沈着し、シミとなったものです。
ニキビを潰すと跡に残りやすいので要注意です。
また、洗顔などでゴシゴシと肌をこすりつづけると炎症を起こし、色素沈着してしまうこともあるので注意が必要です。
④ 肝斑(かんぱん)
肝班
女性ホルモンの乱れが主な原因であるシミです。
主に頬骨の高い部分に、もやもやとした輪郭の分かりづらいしシミが左右対称にできます。
30~40歳代に発症することが多いといわれています。
■効果的なシミ対策は?
効果的なシミ対策は?
シミへの基本的な対策としては「シミを作らせない」こと。
外出時には、日焼け止めは必須です。
日焼け止めだけでなく、日傘やアームカバー、帽子など物理的に紫外線を防ぐことも有効です。
もちろん日々のスキンケアもとっても重要。
紫外線を浴びてからメラニンが作られ始めるまで、約3日かかるといわれています。
そのため、紫外線を浴びてしまったとしても、迅速に適切なケアをすることでシミを未然に防ぐことが可能です!
紫外線を防ぐこと、日々のスキンケア、そしてもうひとつ気をつけたいのが食生活。
紫外線は老化の原因である「酸化」を引き起こします。
もともと体内には酸化に対抗するために「抗酸化物質」を生成し、酸化による被害を取り除いているのですが、その抗酸化物質の生成量は加齢により減少してしまいます。
そのため、抗酸化作用をもつ食品を積極的に摂取することはとっても重要!
抗酸化作用をもつ栄養素の代表格は
●ビタミンC
●ビタミンE
●ポリフェノール
●カロテノイド
など。
特に紫外線を浴びる前の朝食に取り入れて、酸化に負けないコンディション作りが重要です。