じんましんは皮膚の一部が突然に赤くくっきりと盛り上がり、しばらくすると跡かたなく消えてしまう病気です。
人がイラクサ(蕁麻(じんま))の葉に触れると同様の皮膚症状が起こることから、この名前がつきました。大抵はかゆみを伴い、症状が激しい場合には次々と新しい皮疹が出没します。
最初の症状が出始めてから1ヶ月以内のものを急性じんましん、それ以上続くものを慢性じんましんといいます。
じんましんが起きる原因
じんましんは以下のようにさまざまな原因でおこります。
それらのうちどれが原因になっているかは人によって異なります。
食べ物
魚介類(サバ、マグロ、サンマ、エビ、カニなど)
肉類(豚肉、牛肉、鶏肉など)
卵、乳製品(鶏卵、牛乳、チーズなど)
穀類・野菜(大豆、小麦、ソバなど)
食品添加物:人工色素(黄色、赤色など)、防腐剤
薬剤
抗生物質、解熱鎮痛薬、咳止めなど
植物・昆虫
イラクサ、ゴム、蜂など
感染症
寄生虫、真菌(カビ類)、細菌、ウイルス
物質的刺激
機械的擦過・圧迫、寒冷、日光、温熱、振動など
じんましんの悪化因子を調べる「VIEW39血液検査」を行っています
当クリニックでは、39項目のアレルギーを一度の血液検査で調べることができる「VIEW39血液検査」を行っています。
治療法
じんましんの治療の第一は、わかる範囲で原因・悪化因子を探し、それらを取り除く、または避けるようにすることです。
第二はお薬による治療です。検査と治療をバランスよく行っていきます。
じんましんは炎症による血管がむくむ状態なので、外用よりは内服が中心となります。
一般的な治療法は抗ヒスタミン剤を内服が中心となります。
抗ヒスタミン薬はじんましんの原因物質であるヒスタミンを出しにくくし、出てきたヒスタミンも血管に行き届かないように抑止する薬です。
症状が強い場合には、一時的にステロイド内服を行う場合もあります。
その場合には必ず患者さんにお伝えし確認します。
症状が強い場合には、抗ヒスタミン剤の内服に加え、注射などを行うことが多く、軟こうなどの塗布も併用します。