ウィルス性イボは尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)と呼ばれ、傷をつくりやすい手や指、足の裏、膝、顔に現れます。
これは「ヒトパピローマウィルス」というウィルスが皮膚に感染し、表面が小さく盛り上がる症状です。
ウィルス性イボの症状
ささくれなどの傷から感染し、数カ月後にはつやつやした肌色の1mm程度の発疹ができ、次第に大きくなって表面が角質化してにごります。
足の裏では、体重に押されたために盛り上がることはありませんが、魚の目状または多発して敷石状になります。
顔面や首では、先端がとがった細長い突起物になることがあります。
ウィルス性イボの治療
ウィルス性イボの治療には液体窒素を用います。
-195度という超低温な液体を患部につけて、軽い凍傷をおこさせて、ウィルスを退治します。
しかし痛みを伴いますので、特に小さなお子さんにはつらい治療法です。
そのような場合には痛みのない治療法もご提案いたします。
多発するイボや治りにくいイボには、漢方薬であるヨクイニンという内服薬を処方いたします(保険治療)。
何年も治らなかったいぼが、ヨクイニンの内服を開始して急速に良くなった例もあります。
ウィルス性のイボは、治療が遅れると他の部位に移ったり、より大きく深く拡大してそれだけ治療期間が長引きます。
小さく浅いうちに早めに治療することをお薦めします。